壮年期と老化
思春期の情緒不安定でおぼつかない時期を無事に通りぬけると、青年期へと入ります。
一生のうちでもっとも華々しく、エネルギッシュで、充実した時期です。どんな苦労も将来の礎となり、蓄えとなります。
身体的にも健康で屈強な若者は病気をはね返し、幼きものや、老人をかばう余裕ももっています。
ちょうどこのころに社会的にも立場を得たら、そのときがその人の結婚適齢期となるでしょう。
そして、50歳をすぎて、社会的にも一段落すると、その後は体力の低下、視力の衰え、記憶力の減退が徐々に始まります。
これは男性だけでなく、女性にも更年期という形で現れます。女性はその後遅くても55歳には閉経がきますが、男性は70歳から
80歳になってもテストステロンの分泌がみられ、妊娠能力のある精子を射精することもできるのが、男女の相違です。
ただ、勃起反応は20歳代から40歳代のものとくらべて、50歳を過ぎるとおくれがみられます。
青年期は性的刺激により数秒で勃起しますが、老年になると数分かかります。
射精についても、同じように年齢的変化がみられます。
勃起から射精までの時間は、20歳代で7分から8分、30歳代から40歳代で10分から12分のところが、
老年期になると15分も持続することができるため、快感を長く保つことができるという利点があります。
精液量は年齢とともに減少していきます。