[コラム]乳幼児期のこと

生まれたての赤ちゃんを新生児とよびますが、この時点では、男女とも大きい差はありません。
成熟児なら、体重2600~3800グラム、身長45〜50センチ、頭髪のはえかた、
皮下脂肪のつきかたに男女差はありません。

第一次性徴としての外性器をみて初めて男か女の判断が可能なのです。
生後一週間の新生児期を過ぎると、乳児期にはいります。
乳児期は、男児も女児も変わり はなく、与えられたミルクをいっぱいのみ、 泣き、排池し、
ぐっすり眠り、手足をバタバタさせながら成長していきます。

脳の重量の 増加は乳児期にもつとも盛んです。視覚、聴覚、嗅覚、触覚をせいいっぱい働かせて、
すさまじい勢いで外的刺激を吸収します。

こうして思春期までに、大脳皮質はグングン発達していきます。
 生後1年を過ぎると幼児期に入ります。幼児期は生後6年までをいいます。
幼児期に入るとこどもは2本足で歩くようになり、言語 をとり入れ、
自我の目ざめを経ながら基本的な生活習慣を身につけ、一人前の人間へと一歩一歩発達していきます。

 女の子なら自分は母と同性であるとか、父は異性であることなどがわかってくるため、
自分の性に照らし合わせて、適当であると思 われる行動を身につけるようになります。

それと同時に、自分とは違う性の存在に気がつきます。
乳児期にはなかった異性への関心は、この幼児期後半に目ざめてくるのです。