14卵管

 子宮体部の両側から左右に伸びる10〜12センチぐらいの細いやわらかい管です。
卵子を卵巣から子宮へ運ぶので輸卵管ともよばれます。
子宮から腹腔に向かって開く口がラッパのようなので、ラッパ管ともよばれます。

 卵管は子宮に近いほうから下の図のように、卵管間質部、卵管狭部、卵管膨大部と分かれ、
腹部に開くラッパ形というか、イソギンチャク状の部分を卵管采部とよびます。

 卵管の内膜は繊毛上皮(毛のような繊細な突起)でおおわれていて、この上皮がいつも子宮の方向へ波うっています。
この流れにのって卵子は子宮へと運ばれていくのです。

子宮内まで運ばれていく途中の卵管膨大部で卵子が精子にめぐり会うと、受精が行なわれます。
ここでできた受精卵が子宮に到達すると着床し、妊娠現象が起こります。
うまく子宮にまで到達できないで卵管で受精卵が細胞分裂を起こすと、子宮外妊娠となります。

内性器(正面)図

内性器(正面)図