ブルーデーのすごしかた
月経は健康のバロメーターであり生理現象ではあるのですが、人により、多少の体調の狂いはあります。
たとえば気分がめいることもしぜんです。逆にすごく張り切って仕事やスポーツをしたくなる人もいます。
乳房がはって痛んだり、乳頭の先が下着にこすれてチリチリしたりすることもあります。
いちばん多いのは下腹部痛、腰痛、便秘、下痢(げり)、下肢(かし)の浮腫(ふしゅ)(むくみ)です。
これは子宮が骨盤の中心にある臓器なのですから、そのまわりに影響を及ぼすのもしかたありませんね。
日常生活が支障なくでき、寝込むほどの状態でなければ正常です。
①月経中だからといって、ふだん行なっていることをひかえることはありません。
仕事に勉強に精いっぱいエネルギーを費やしましょう。とくに休みをとる必要はありません。
②軽いスポーツ、読書、友だちとのおしゃべりなどで気をまぎらわします。楽しい環境づくりに努め、
いやなことを無理にしなくてよいのです。好きな仕事や趣味に打ち込んでください。
③できるだけ十分な睡眠をとりましょう。それでなくてもホルモンの関係で眠けにおそわれやすいものです。
④ユーウツな月経中に行ないたいのは、シャワー浴やおふろです。
多いときはタンポンをしてふつうよりマメに入ることをおすすめします。シャンプーをするのもかまいません。
汗を流すと同時に性器を清潔に洗い流しましょう。気分もさわやかになりますし、血液の循環をよくすることにより、
骨盤内の充血、うっ血をとり除き、下腹部の不快感をやわらげます。
⑤適度な運動は血行をよくし、不快症状を軽減します。ラジオ体操ぐらいが適度な運動といえます。
⑥月経血は貧血を起こすほどの出血ではありませんが、栄養のよいバランスのとれた食事をしましょう。
ただし、刺激物やアルコールののみすぎは禁物です。
⑦月経中はセックスはやめましょう。月経中は骨盤内のだくさんの血管が充血していますので、ちょっとしたことで、
細菌感染を起こしやすいのです。
また、セックスの刺激やはげしいスポーツのために、月経血が腹腔内に逆流すると、
子宮内膜症の原因になりやすいといわれています。
⑧月経を不潔なもの、不愉快なものと考えて、嫌悪感をもっていると、月経の期間中イライラしたり、ふさぎ込んだりしてしまいます。
人によっては万引きしたくなるなどといいだす人もいます。すべては気分の持ちかたです。
からだが月経がくるだけ成長したのですから、精神的にもおとなになって、自制心を養いましょう。
⑨ふだんよりもおしゃれをして、明るく楽しく美しく過ごしてください。